鮨処いとう

『かに』の話
明太子の名前の話
茄子・鯖二つの意味
鮑と熨斗袋
うなぎの話
まな板の話
包丁の話
助六の話
盛り塩の話
新子の話
「鰹」、「桜」「旬」
新年特別企画<談話‐月間コアより>
すし屋で使う言葉
「マグロ」 第2話
「マグロ」 第1話
「シャリ」
呼び名の由来「お刺身」
呼び名の由来「かっぱ巻き」
呼び名の由来「鉄火巻き」
「すし」の漢字と江戸前
「盛り塩」の話

 暖簾をくぐって店に入る手前に、塩が盛ってあるのを見たことありますでしょう。この「盛り塩」の始まりは、平安時代、家の入り口の前に、牛車の牛が舐めるための塩を盛ったことなんです。
 帝には、側室がたくさんいました。当時の結婚生活は、男性がご婦人の家まで通うのですが、帝も牛車に乗って通っていたわけです。しかし、相手が、たくさんいるものですから、ご婦人のほうは、いつ帝が自分のところに来てくださるかわからない。

 ある日、そのうちの一人が、自分の家の前に塩を盛って置いたそうなんです。すると、帝が乗った牛車の牛がそこで塩を舐め始め、動こうとしない。そうしましたら、帝が「今日はここにしよう」と、その日は、その家に立ち寄ることに決めたそうなんです。  そう、牛は塩を舐めるのが好きなんですね。人間も疲れたときには塩分を摂りたくなるものですが、牛車を引いて牛もさすがに疲れたのでしょうか。おかげで、その家にいた側室が喜んだわけなんですよ。このお話のように、飲食店は、「お客様に来てもらえますように」との願いをこめて、塩を入り口付近に盛るようになったということです。
牛の話が出たので、ついでに道草の話をしましょう。「道草を食う」って言いますでしょう。途中で他の事に時間を費やすことを言いますが、これも、牛や馬が道々草を食べて進むところから来ているようです。

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